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ナイチンゲールとは

本名フローレンス・ナイチンゲールは、1820年5月12日にイギリスで産まれました。
幼少期は母から厳しい教育を受け、フランス語やイタリア語など、複数の言語を理解していました。その上、経済学・天文学・数学・文学、そして美術や音楽まで学んでいたといいます。

そのうちボランティア活動を行うようになり、事前訪問した際に農民の悲惨で貧しい生活を何度も目にしたナイチンゲールは、「人々を助ける仕事に就きたい。奉仕したい」と思うようになり、看護師を志すようになります。
その後ロンドンの病院に就職するのですが、なんと無給だったとか。ナイチンゲールの母や姉はその就職に反対していたのですが、父だけは応援してくれて、稼ぎのない娘のためにお金を全て出してくれていたそうです。

イギリスでは当時、看護師は病院で病気の人を世話するただの召使だとしてみられていました。
そして就職から間も無く、1854年クリミア戦争が勃発。「負傷した人々の扱いが悲惨だ」とロンドン特派員の一人が訴えると、彼女は自ら看護師として軍に入る事を決意します。
他の看護師と共に、病院や基地のある場所に向かったナイチンゲール。病院は不衛生で必要な物資も行き届いておらず、大変な状況にも関わらず軍医は立ち入りを拒否していました。
その時、ナイチンゲールを手助けして支えたのはヴィクトリア女王でした。
ナイチンゲールは敵味方関係無く、手当てを必要としている人には分け隔てなく救いの手を差し伸べたといいます。
後に、死因のほとんどは傷ではなくて不衛生な環境のせいだったという事がわかります。

そんな過去があり、彼女は「白衣の天使」と呼ばれるようになりました。現代でも、彼女の奉仕の精神は多くの人に語り継がれています。